ラッキーナンバー
若い男性のお客様からのご依頼です。
6月に最初にご来店いただき、お客様のラッキーナンバー「9」をお造りさせていただきました。
おしゃれなフォントを立体的にお造りし、バチカンはデザインを邪魔しないよう細く取り付けました。
ズッシっと重たい男性的なペンダントの出来上がりに、とても喜んでいただきました。
つづいて。。
11月にトルコ石のペンダント制作のリピートご依頼をいただきました。
「トルコ石もあわせてご用意してください」
とのことだったのですが、ひとくちに「トルコ石」といっても、
その色、形、サイズ、マトリックスの入り方などさまざまな表情を持っています。
色は濃いめのブルーから薄めのティファニーブルーまで、少しグリーンの入ったものもあります。
形はカボションカットがほとんどですが、そのドームの高さやアウトラインによって雰囲気も違ってまいります。
またその表情に一番影響を与えるのが黒い縞模様(マトリックス)です。
マトリックスは母岩が縞のようにトルコ石の中に残った状態で、一緒に研磨した結果現れるものです。
ターコイズの粉末を樹脂やプラスティックで固めたもの「練り物」というとても安価な物もあるので
注意が必要です。
さあ。。。困った。お客様はどんなトルコ石がお好きなのだろう。。。?
そんな時、以前、知り合いに分けていただいたトルコ石の原石を持っていることを思い出しました。
率直にそのことをお客様にお伝えし、原石から切り出すことを提案。
色はご希望の色でしたし、研磨するので色、形、サイズは自分の思い通りにすることができます。
ただマトリックスの入り方だけは研磨してみないとわからないことをお伝えし
2psほど希望のサイズに研磨いたしました。
デザインはシンプルに。
そして出来上がったのが上のシンプルなペンダントです。
スカッとした綺麗なブルーに、適度な高さのドーム型の高級感のある
ペルシャンブルーがとても美しいペンダントになりました。
まだお若いお客様ですが、ご年齢が上がるにつれて変化するお洋服にあわせて
いつまでも着けていただけるのではないかな。。。。とそんな未来に思いを馳せた
これぞオーダーメイドのジュエリー制作でした。